2016/04/10

くみさんの出張料理

くみさんの出張料理@粋ハウス。

家主様におかれましては、噂のくみさんのタイ料理を食べたいけれどイベントはハードルが高いという友達のため、くみさんにお願いをされたのでした。

シャンパンで乾杯。
エリック・ロデスのアンボネイ、ブラン・ド・ブラン。

お酒は持ち寄り。

リクエストをしていたフルーツを使ったヤムは、文旦と鶏。

白ウコンのヤム。

南タイのルークイーというフルーツのドライとクリームチーズ、ディル。
調べるとヴェルヴェットタマリンドとも言われるらしく、ちょっとそんな風味。
組み合わせが決まっている。
ピリっと唐辛子のアクセント。

シグニチャー的なメニューは季節の野菜とナムプリック。
インゲン、ニンジン、うるい、蕪に、パックパンというタイの野菜。
ナムプリックカピとナムプリックメンダーで。

メニューで確かめながら、説明を聞きながら味わう。

揚げたワンタンの皮と、この赤いタレは何でしたっけ?
シンプルなのに、妙に旨い。

揚げ物には、やはりビールですよね。
とはいえ、そこらのビールじゃないところが素敵。
ワイルド・ビアのニンカシ。
リンゴ果汁と野生酵母を使っているそう。
フレッシュで濁りがあるところが、ちょっとオーガニックのシードルっぽくもある。

真鯛の唐揚げ青マンゴー添え。

背骨以外はバリバリと食べられるほどしっかりと揚げた真鯛。
青マンゴーのシャクシャクとした歯ごたえや酸味と合わせて食べるこれ、好きだなあ。

イスラエルのゴラン・ハイツ・ワイナリーのヘルモン。

ジュリアン・メイエーのメール・エ・コキアージュ。

これもリクエストをしたクンオップウンセン。
しかもこの日のは生胡椒入り。

タイ料理の定番だけど、くみさんが作るのが特に好き。
旨味爆発。
生胡椒がピリっと引き締めるねえ。

イカの塩卵炒め。
ソースを舐め取りたいヤツ登場。
パンにも合うだろうなあ。
ソースは大事に取っておき、後の米と他のおかずも一緒に混ぜて喰らう。

桜の季節でもあるので、ドメーヌ・シュヴロのキュヴェ・サクラ。

器はくみさん持参のものに粋ハウスのが加わって、宴を盛り上げる。

雷魚のスープ。
干した魚で出汁を取ったスープが馴染まないわけない。

ジャスミンライスは混ぜてはいけないのだそう。
粘りがでないよう。

夜来香(と聞いて歌いだす人あり)という花芽と豚の炒め物。
歯触りも楽しいし、何よりジャスミンライスとの相性の良さたるや。

パスカル・ジョリヴェのサンセール。

鶏のグリーンカレー。

くみさんのグリーンカレーは何でこんなに洗練されているのか?
ニッタヤのペーストを使っていると言うけど、他とは違う。
くみさんのすべての料理に言えることだけど、美味しいというのはもちろん、味がお洒落なのだ。
器や盛り付けのセンスは言わずもがなで、でもそれ以前に味自体が洒落ている。
こなれたお洒落感が溢れ出ている人だから、作る料理も自然とそう仕上がるのだろう。
マネできるものではない。

豚と茄子のキーマオ炒め。
汁ごとジャスミンライスにかける。

シエラ・ネヴァダのホップ・ハンター IPA。

酒が進みますな。

南アフリカのタサック・ジャンパー、リースリング。

デザートはアンチャンのゼリー。

マナオで青から紫に変わる。

ル・オー・メドック・ド・ジスクールを飲みながら、セバスチャン・ゴダールのパンデピス。

くみさん、粋ハウス家主さま、ありがとうございました。

で、夕暮れの代々木公園で花見をば。

まだまだ宴たけなわ。

場所取りで誰かが敷いたシートに上がりこみ、ポットで持参したホットラムなどをすする。

桜はいいねえ。

とはいえ寒いので、参宮橋のシャンクスへ。

ポテトチップ入りポテサラや、

紫キャベツシラスサラダや、

冷製クスクスなど。

ビールはもちろん、ワインのセレクションも気が利いている。
ここは何だって気が利いている。

満腹だとおっしゃる皆様に半ば呆れられながら、テントバーガーなるメニューをオーダー。

なるほどね。
スモーキーでジューシィ。



これは何だったかね?

満腹中枢と自制心が破壊された結果、20年以上ぶりのサッポロ塩ラーメン。