2016/01/10

Southern Spice : インド5日目(チェンナイ)

今回のインド旅行で、最も楽しみにしていた店、サザン・スパイス
このレストランが入っているというのも、タージ・コロマンデルに泊まることにした理由の1つだ。

渡辺先生もブログで絶賛されていたし、もちろん、zomatoの評価も高い。

開店とともに入店。
チェンナイのレストランは、基本的に予約がなくても入れる。

アップスケールな店内にあがる。
南インドの宮殿をイメージした内装なのだそうだ。
壁に掛けられた大きな絵は、物語になっている。

テーブルの上の設えも美しい。

ああ、でも、Dry Day。
素敵なインドワインを開けたかったのに…。
ワイングラスには、スパークリングウォーターが注がれる。

この日は通常メニューはなく、クリスマスの特別メニュー1本だそう。
それでも、すべて南インドの料理とのことで安心する。

Gongura Wadaという真っ白いワダ。
Kenaf Lentilという豆の粉だそうで、もっちりしている。

スナックも美味しい。
蓮の茎だろうか?レンコンのような空洞がある植物を揚げたものなど。

チャトニーは、ココナッツ、コリアンダー&カレーリーフ、生姜、ダール。

チキンブイヨンとスパイスの香るスープは、小さなカップで。
酸味がやわらかく、とにかく出汁。

メニュー外ですが…と出してくれたチキン。
私たちがクリスマスメニューというのに不安がっていたからかもしれない。

チェンナイの料理だそうで、コリアンダーとカレーリーフのソース。

スパイスをまぶして揚げたケララの海老。
唐辛子が香るのに、辛さは控えめ。
周りと尾がカリッカリ、中はフワッフワの海老の食感にやられる。

興奮して食べてしまってから写真を撮っていないことに気付いた白身魚。
骨なしケララフィッシュフライ。

フェンネルで香りづけしたラムフライもやわらかくムラがない。
部位を選んでいる気がする。

チャトニーが片付けられてしまって悲しいが、ずらりと並びました。

パロータと、

Meen Melangu Kozhambu 鰆のような魚の黒胡椒とトマトのソース
Mutton Ishtew ラムのジンジャーとココナッツのソース
Vendakkai Mochai Kara Kozhambu オクラと空豆をスパイシーなトマトソースで

Pumpkin Erussery レッドパンプキンとささげ豆をココナッツミルクとクミン主体のスパイスミックスで
Broccoli Kodamilagai Paruppu Usili ブロッコリーを豆とテンパリングで炒めて
Kaikari Vellai Kuruma 野菜にココナッツミルクとカシューナッツペーストのソース

イディアッパム。

素麺を固めたようなもので、カレーをよく吸う。
ココナッツミルクのソースと合わせるのがオススメだそうで、確かによく合う。

Pallipalayam Chicken Biriyani。
マドライの料理だそう。

ライタももちろんある。

アッパム。
米粉とココナッツミルクを焼いたもので、ココナッツミルクの甘味がある。
縁の薄いところはパリっ、中央はフワフワ。
これまた美味しいインドパンだ。

デザートも美味しくて、満腹なのに完食してしまった。

Dumroot Halwaは、練乳とココナッツミルクにフルーツ入り。
イチヂクのパヤサムは、コクのあるフルーツケーキのよう。
バナナと小麦のアイスもコクがある。

チャイを頼もうとすると、制される。
こちらではコーヒーを飲んでくださいと。

そして、チャイと同じパフォーマンスがコーヒーに行われる。

ミルクが入って甘いコーヒー。
しまるねえ。

サービスの方もプロで、店内装飾や料理について丁寧に説明をしてくれる。
シェフは各地の郷土料理を研究し、スパイスも特別に育てたものを使っているのだそうだ。

火の入れ具合も、スパイスの差し引きや香らせ方も、過不足がない。
細部までに心配りがあり、定番的なメニューでさえ特別な料理だと感じた。
全ての工程に意味を持って作っているのだろう。
こういうレストランには、それ相応の料理がある。
定食屋と、どっちが上か下かではなく、それぞれの美味しさがあり、そのどちらも味わっていきたいと強く思わせられた。

2人で15,000円くらい。
コストパフォーマンスが高い。

ジャスミンのレイをかけてもらって部屋に戻ると、クリスマスプディングが置いてあった。
1つだけ。