2015/02/08

インター

タイ料理好きの間で有名なタムさんという料理人がいる。
最初にその料理を食べたのは、いなかむら。
まさにタイでありながら、独自のアレンジがあり、家庭料理とは一線を画したプロの料理だ。
ただこのタムさん、1つのところにあまり長くはいない。
だから客はタムさんを追いかけて色々な店を巡るのだが、いなかむらの後に金町の店で働き、その後は行方知れずになっていた。

タイ料理のディプロマを持つはっしー先生が、さすがのネットワークでタムさんが働く店を発見。
小岩のインターだ。
さっそく開かれた会合に加えていただく。

先に着いていた友達から「かなりわかりにくい」と聞いていたおかげで、無事にたどり着けた。

しかし、味のあるビルだな。

時代を感じさせるデザイン。

無駄な空間。

あった。
インター。

もちろん、タイカラ完備。
そして、本場なタイ料理店の決まりとして、トイレに独自の装飾。

さすが、満席だ。

ネームクルック。
タイで研究しまくっている隊長でさえ、これ以上のものに出会えていないという。
歯ごたえや風味の多彩さ。
タイ料理の面白さ、美味しさが詰まっている。

写真は撮れなかったが、醗酵させた豚軟骨を揚げたネームトードも圧倒的。

ゲーンソム。

チャオムという葉の入った卵焼きと、揚げ魚、海老、たっぷりの野菜とハーブ。
卵焼きというのも、魚を揚げてあるというのも新鮮。

タムさんの料理は強いのではなく深いんだ。
辛さも酸っぱさもあるのだけど、バランスが取れているから何か1つの味覚に引っ張られることがない。

アボカドのヤム。
このタレ、何でこんなにコクがあるのだ?

こういう店は、タイのデザートなどを売る行商がやってきたりする。

行商から買った鮭のホーモック。
ハーブがたっぷり。
お土産用にも買えばよかった。

タイのむっちりした菓子が好きだ。

すり潰した緑豆をもちもちで包んだ菓子も買った。
つまみになる菓子。

中身は芋かと思っていたら、はっしー先生が緑豆ではないかと。
タイ菓子ではよく使うそう。
そうやって材料の引き出しが増えるのが、異国の料理を知る面白さだなあ。

ホイトードは見たことのないスタイルで。
ガリッガリに揚げた牡蠣をもやしや細いアスパラと炒めてある。
そこにスイートチリソースをかけて食べる。

ホイトードとしては普通のほうが好きだけど、これはこれでついつい箸がのびる。

いなかむらで食べて感動した揚げナマズを、また食べられる幸せ。
サックサクのナマズに青マンゴーのソースをかける。
ちょっと南蛮漬け風。

いやはや、タムさんが発見されて本当によかった。

我々の頼んだカオクルックカピを作るタムさん。

カピの加減が素晴らしいのに、ご飯が柔らかくて残念。

まだまだ食べたいメニューもあるし、すぐに再訪しないといかん。
タムさんを探していたタイ料理好きで混んでしまうだろうが。