2014/01/30

最後の晩餐 (タイ旅行7日目:バンコク)

タイで最後の晩餐はプチホテルの中にあるイサーン小皿料理。

この日の夜中に出発なので、夕ご飯をゆったりと食べる時間がある。
日曜日なうえ年末で休みな店が多い中、隊長が色々と考えて選んでくれたのは、最後を締めくくるのにふさわしい店だった。

とにかく趣味がいい。
だからといって堅苦しさはなく、そのセンスにほっとしてしまうような。

レストランの厨房には屋台が。

まずは珍しいビアラオで乾杯。

ハーブ野菜盛りも洒落てるね。

さて、何を食べようか。
メニューが多いので、選ぶのに時間がかかる。
小皿だって言うし、気になるものを片っ端から頼めばいいんじゃない?

屋台は飾りでなく、ソムタムを作ったりと活躍。

ああ、この設えの素敵さをちゃんと写真に写せないのが悲しい。

まずはガイヤーン。
焦げた風味の活かし方、ソースのまろやかさ。

青マンゴーのタム、蟹入り。
生臭さが全くない。

スップノーマイ。
メンマみたいなタケノコ。
プラーラが程よく、旨味になっている。

フワッフワのトートマンクン。

と、この辺りで気づいた。
皿が小皿なだけで、量は普通にある。

スイートチリの自家製がまた旨い。
ちゃんと甘いのにさらり。

この店の皿を見て、タイで初めて陶器の皿を欲しいと思った。
青の色や愛嬌のある柄が好みだ。
みんなで盛り上がり、この皿を取扱い店の捜索は隊長に託された。

ナマズのヤム。
やわやわなと繊細なナマズと、レモングラスやパクチーファランのシャキっとした歯ごたえのコントラスト。

サイクロークイサーン。
皮がブチンっ!と弾力があり、肉の旨味、シャクシャクとしたキレの良い脂身の美味しさ。
腸詰における皮の重要さを痛感したね。
最高のサイクロークイサーンだ。

カエル肉のイサーンスープでほっこり。
ディルが必ず入るのだそう。

もやしたっぷりなラオス風ラープ。
ナンプラーが少なめでマナオが多い。
酸味がキリっと。

たまらずワインをオーダー。
割高だけど、最後の晩餐だもの。
ダ・ヴィンチ、ピノ・グリージョ。

サイクロークイサーンは、タイの生姜、タイのニンニク、ピーナッツ、ピッキーヌと一緒に口に入れるのが美味しいのだ。

サイウアは、やはりチェンマイの市場のが最高だった。

2本目はシチリアなのに細長いボトルの。
レガレアーリ、ビアンコ。

そういえば食べてないねと、ガパオ。
タイ人用の辛さでお願いしたけど、控えめにしてくれた様子。

しかし、バランスが良いなあ。

ここのカオニャオは炊き加減水加減完璧で、素晴らしく美味しかった。

ナンムリックヌム。
フレッシュ!
添えられたケープムーがサクッカリッと軽くてクリーン、でも獣が後からひっそりと香るのが旨味。
野菜は茹でてあるのだが、もともとの甘さが強い。


最後にこの店で、本当に正解だった。
良い素材を使った料理でおさらいをさせてもらった。
これまでこの旅で味わってきたものと比べながら語り合うのが、どんなに楽しかったか。

カオニャオマムアンを頼んだら、隊長のメッセージカード付き。
泣かす…。

それにつけてもこのマンゴーの甘さ!
宮崎産じゃないよね?
黒いもち米と。

芯のない均一な歯ごたえの黒タピオカののったかき氷。
このコンデンスミルクの質の高さ。

せっかくだから、いっておきましょう。
自家製マンゴーシロップのかき氷は、氷がミルクの氷だから、とけても水っぽくならない。

次回は必ず、1泊はここに泊まりたい。
駅から離れていて、場所的には不便だけど。

ああ、最後までずっと美味しかった。
隊長と、一緒に食いしん坊旅してくれた友達に感謝でございます。

タイ、また来ますよ!

2014/01/29

海老アヒージョ再び (タイ旅行7日目:バンコク)

あのスープ屋にもう一度行きたい。
日曜日も開いているということで、バスに乗って行く。
と、休み。
年末休暇に入ってしまったようだ。

どうするよ…。
猛烈な空腹な今、うちひしがれている時間などない。
で、ズバっとタクシーで海老屋台再訪。

だって最終日だし、失敗したくないじゃないか。
日曜で道が空いていてよかった。

この青々とした細い長いアスパラを見たら、食べずにはいられない。

混んでいて行列に並ぶ。
横入りにイライラさせられつつ、やっと席へ。

やっぱり、ここのトムヤムクンは最高だわ。
こんなに海老出汁なのに、なんで臭みが出ないのか?

シャッキシャキで甘いアスパラ。
この細さが良いのだ。

他の人たちが食べているのを見て、思わず頼んだヤムウンセン。
温かい春雨サラダは、この屋台ならではの海老味の濃さ。
むにゅむにゅとやわらかなイカの歯ごたえも絶妙。

ミソがなくなっていて、ミソなしの海老炒めを。
海老アヒージョと呼んでいます。

最初の日に食べて感動したものは、さんざん旨いものを食べてきた旅の最終日にも変わらずに美味しかった。
いや、むしろその凄さをより強く感じる。

オイスターソースが効いた貝のバジル炒めにも唸る。

なんと、この一角にビールを扱う屋台ができていた。
コンビニで買っていかなくてもよくなったということ。

どこの屋台街にもあるから気になっていた焼きバナナを試す。
ほっこりと焼き芋のよう。

ニタヤによって、食材やお土産を買い足す。
海老屋に来たのは正解だったな。

その後、サイアムのパラゴンで3時間ほど解散。

ホームでパーティ (タイ旅行6日目:バンコク)

遅めの昼食後、船着き場までの道沿いの屋台で食べ物を仕入れる。

髪結いの亭主的な文化なのか、若夫婦か姉弟かがやっているここでも、女の子がバシバシと仕切っていた。

フカフカなトートマンクンとトートマンプラー。

ここは3代でやっているのかね。
サモサ的なものを購入。

血入りソーセージだったかな。

トアプーのサラダ。

スープなどの汁もの屋台。

のんびりしたタイの夕暮れ。

船着き場近くで売っている亀やドジョウなどは、功徳として川に放流するために買うのだそうだ。
どう見ても外来種と思えるものもいたりして、生態系が危うい。

風情があるねえ。

これは王宮関係かね?

かなりボロボロな最寄りの船着き場で降り、オリエンタルホテルに立ち寄る。
ロビーの品のある重厚な豪華さにうっとり。

スーパーと隊長愛用のイタリアワインショップに立ち寄り、必要なものを仕入れてからハンサーに戻る。

夕食は、隊長お知り合いの方のハンサーレジデンス内お宅にお邪魔。
併設されたレストランCafe Bocaから取り寄せられたモダンなタイ料理が並んでいた。

鴨。

高級だというアボカドを使ったタイ風タコス。

カエル。

ハタかな?
むっちりとした白身のマナオ風味。

鳩だったような。

高級なタイ料理はこの旅初。
アレンジを加えつつも、ちゃんとタイ料理にまとまっている。
素材の良さは言わずもがな。

このフルーツ盛り合わせが大活躍。
デザートではなく、料理のつけ合わせとしてね。

いただきものだという豚干し肉もパリッパリで美味しかった。

ワインは、コッラヴィーニのイル・クリージョや、

ニュージーランドのリトル・ブラック・ストーン。

これは、隊長が作ったのを持ってきてくれたんだっけ?
ココナッツミルクで炊いたご飯と、干し魚入りソムタム。

隊長作成の揚げネーム。
揚げている途中で他のことをしていて、焦がしてしまったそう。
残り4つをありがたくいただく。

屋台で買ってきた料理たちも広げる。

この血のソーセージに添えられたのは、キャッサバみたいなものかな。
葡萄との相性が良かった。

赤はサルディーニャのアルジオラス。
サルディーニャワインの重さは、タイ料理と合うと思って。

屋台で買った蟹のスープは生臭かった。

隊長のタイ料理教室開催!

これまで店で、説明を聞きつつ4種の調味料を加えて食べてきたことで、味の組み立てを理解できるようになっていた。

レモングラスのサラダがむちゃくちゃ美味しい。
後から詳しくレシピを聞いて、材料を買って帰って家でも作った。

タイのやわらかなレモングラスがあればこそ。

胡麻あん入りのココナッツ餅デザートだったかな。

共通の知人がいたりして、世界の狭さと偶然の凄さを実感した晩餐会。
面白いなあ。

それにしても、いきなり見知らぬ人々を家に招き入れてくれる懐の深さに感動。
ありがとうございました!