2014/04/28

kumikoさんのタイごはん @kiwi

いつものkiwiがずいぶん違って見える。

タイ料理マスターkumikoさんによるタイ料理の夕べ。

料理だけでなく空間を演出できるというのは大事なことだな。

ポップでカラフル。
入った瞬間にテンションが上がる。

こういうプラスチックのお皿のチープなかわいさは、kumikoさんから教わったわけで。

雑な作りの剥げた琺瑯の絵皿だって、kumikoさんが使っているのを見たから興味を持った。

メニューだってかわいい。
一貫しているから強く刺さる。

テーマを決めて、何でも入れ込もうとしないこと。
なんですね。

ワイン2杯が含まれているけど、追加も想定されている。

そりゃそうだ。
スヌ教室メンバー、またはそれに興味がある人たち総勢18人だもの。

ちょっと早めに着いたので、仕込みをチラっと見学。

皆様揃いはじめ、

ロゼの泡で乾杯。
今回はロゼを揃えたそうだ。

バイィ・ラピエールのクレマン・ド・ブルゴーニュ。

オレンジピンクの泡に赤い食用バラ入り。
なけなしの女性ホルモンが出るわあ。

お料理はセルフサービス方式。

ドライマンゴーシートにパクチー、クリームチーズ、胡桃、そして唐辛子のナムチム。

唐辛子のナムチムはピマン・デスペレットのジャムをヒントにしたそう。
甘いけと辛い。辛いけど甘い。

様々な食感と味覚を一度に口に入れる面白さ。

kumikoさんと言えばですな。季節の野菜の船盛りスタイル。
野菜自体にもこだわりあり。

タイのニタヤ製ナムプリックメンダーと、

自家製ナムプリックカピ。

このナムプリックカピ、カピのクセは活かしつつ、生臭くないところに抑えていて上品。

他の人のことも考えつつ、取りすぎないように、でも、がっつかずにはいられない。

野菜とナムプリックの相性を試しながら。

イエス!!
揚げ物は揚げたてですよね!

ポピアトードはネームと卵入り。

酸味のある醗酵豚肉とスクランブルにした卵がパリッパリの皮に包まれて、それをトロリと甘酸っぱいマンゴーソースで食べる。

次はエレナ・ワルヒのロゼ、ヴェンティ・ヴェンティセイ。

ワイン2杯なんて、あっという間になくなるので、テーブルのみんなで割り勘追加。

ブルガリアのEdoardo Miroglio。

ずらっと並んだヤムの材料。
イチゴとウドのヤムだそう。

kumikoさんが作って見せてくれるのだ。

何をどんな風に合わせて、

どこで味見をして、何を足すとどう変わるか。

私たちも味見をさせてもらいつつ、意見を言いつつ。

ミントを添えて完成。

カメラをお持ちの方は前へ。

ウドの新しい楽しみ方だな。
タイで食べた苦味やエグミのある野菜とも近いところがある。

フルーツや野菜を思いつきでヤムにできるようになったのは、作るところを見たり教わったりしつつ味わったから。
作る過程を目の当たりにしての食事は、もはや料理教室だ。

そろそろ赤を。
クロード・クルトワのラシーヌ。

いいタイミングで汁モノ登場。

雷魚の燻製のトムヤム。

濃厚カツオ出汁のよう!
しみるなあ。

エリー・スメールのロゼ・ア・ラ・ローズ。

レモングラスとニンニクとナンプラーの香りが漂い、そこにマナオが加わり、

イカ投入。

パプリカも加えて、ほんの短時間蓋をして、

完成。
このリズムを体感できるなんて。

パクチーをザクザク刻んでマナオも添えて、

プラームックヌンマナオ。
イカのマナオ蒸し。

短時間しか火を通していないのに、この汁がたまらなく美味しい。
残しておいて、後から出るタイ米にかけて食べた。

こりゃ白だね。
スペイン、トーマス・クシネのアウセルス。

さあ、次。

カンカンに熱した中華鍋に油を回し、水に浸した青菜を小分けに入れて、

さっと炒める。

タイの屋台で見る光景。
そうだ、kumikoさんはバンコクの屋台を手伝ったりもしたんだった。

味付けは自家製ニンニクオイルと、

オイスターソース。

このデモンストレーションを見て、中華鍋を買ったり、家であまり使っていなかった中華鍋を活用する人続出。
呼吸を学んだから、やってみたくなるんだ。

マドンナ・デッレ・グラツィエのメッセル・オト。
アリアニコ。

豚肉のバイカプラオ炒め。
茄子とハツ入り。

ワシワシいくね。

敷島醸造のマウントワイン。

デザートは緑豆と黒糖寒天のぜんざい。
またこのプレゼンテーションが洒落ている。

ここでいったんはお開き、でも、上がったテンションの収拾がつかない我々は残って追加ワインを開け続ける…。

バスクのワインかな。

さらにロゼ、ロッカ・ディ・モンテグロッシ。

赤、ニコレッロのバリリン。

タリケのマルセラン。

残ったクリームチーズにパクチーと黒胡椒でつまみとし、

kumikoさんがその場にあった材料でヤムウンセンを作ってくれた!

酔っぱらって食べる生温かいヤムウンセンって、最高に美味しい。

そして、残っていた茄子で作ってくれたグリーンカレーをがっついていたはずが、次の記憶は家のベットで目が覚めたところ。
その間の記憶はこれっぽっちもない。
あらゆる断片が、きれいさっぱり酒に洗われた。
どうやって帰ったのでしょうね。
スヌ先生曰く、電車がある時間に駅に向かって歩いていったそうだ。
懲りろ自分。