2014/03/31

浅草散歩

土曜の2時、丸千葉に集合。
開店前から列ができていたけど、浅草姉さんが予約をしてくれている。
4人で。

しっかりめにシメたサバ。

ハムカツは合成肉なら薄いのが好み。

やっぱり揚げ力が高いなあ。
もちろん揚げたて。
ザックザクの衣は適度に厚さがあり、それ自体が美味しい。

しかも、コレを持ち込んでるし。

ニシンの刺身って、初めて。
小骨を丁寧に取ってくれているから引っかからない。
ねっとりとして、泥のような匂いがある。

菜の花のからしあへ(品札ママ)。
辛子が効きまくっていて、鼻にくる。

刺身があるなら燗酒だ。

カキフライ。

うっかりすると揚げ物ばかり頼んでしまう。
煮物や炒め物も美味しいのに。

で、春巻き。
揚げ力の高い店で見つけたら、必ず頼む。

ガリッと硬めの揚げっぷり、中トロリ。
具にこだわらない春巻きが好きだ。
この食感のコントラストを楽しむものだと思うから。

ほの甘いところに練り辛子。
こうあるべき春巻き。

甘いフキの煮浸し。

巨大メンチ。
肉汁溢れる系ではなく、全体のバランスで食べさせる系。
良く練られてきめ細かい具とバリっと突き刺さるような衣。

ポテトサラダが食べたいという人がいて、つけ合わせをポテサラにしてもらった。
この店の人たちは気が良くて、「リクエストがあったら何でも言ってね」と優しい。
人気の理由は料理の美味しさだけではないのだ。

ほうれんそうの胡麻和えは黒胡麻で、上白糖の甘さ。
小さいときに食べていた胡麻和えはこうだった。
家の胡麻和えが白胡麻になったのはいつからだろう?

イカ丸ごと焼き。

つくねってのも食べてみよう。

1つはカレーソース。
カレーソース?と思ったら、これが旨い。
ちゃんと辛くてスパイスの香りがする。

この後にカツ丼を頼んでなかったら、このカレーソースをご飯にかけてくれないかとお願いしていたね。
おかげでしばらくカレー欲が消えなかった。

カツ丼。
旨い。
なんだろね、この過不足のなさ。

最後になめこ汁。

感動がある。

駆け抜けるように飲み食いしたので、お茶をして落ち着こうと、近くのバッハへ。
ここのコーヒーをずいぶん前に友達からもらって、特に夏の水出しコーヒーが好きで毎年頼んでいる。
でも来るのは初めて。

バッハブレンドを。
本当はお酒を飲んでいる人はダメらしい。

自家製だというケーキも美味しそうだったが、食後に甘いものを食べるのが苦手なため断念。

まだ時間が早いから、腹ごなしもかねて歩いて浅草へ。
浅草姉さんがオススメな店を案内してもらいながら。

で、並木の藪。

燗酒頼んでいるのにビールも。
チョコレートのように濃い蕎麦味噌をちびりちびりと。

天抜き。

抜かれているのは蕎麦。
これを初めて食べた時は衝撃だったなあ。
ざるで蕎麦が食べたいけど温かい出汁はすすりたいというのが叶う。

ざると

終わってしまう直前の鴨南蛮を。

いいねえ。

浅草観光センターの一番上の階からの絶景。
ここ、穴場だ。
タダでこの景色をぐるりと見晴らせる。

さらにスリラバで買い物をしたりさせたり。


最後はドラス。
それぞれに異なるコニャックを2種ずつ。
ストーリーを聞きながら飲むから、さらに響く。

私は2種ともポール・ジローのグラン・シャンパーニュ。
キュヴェ・スペシャルとヘリテージ。
自家製のシャルトリューズ入りの羊羹、シナモン胡桃、オレンジピール、ドライパパイヤの漬けは、コニャックが存分に味わえる状態に口中を整えるためのもの。
水を飲んだすぐ後では偏った味わいになってしまうのだそうだ。

ウンダーベルグという薬酒的なお酒をいただいて。

2014/03/29

家ワイン

ジュリアン・ラベのピノ・ノワールとシャルドネ

オー・デ・テール・ブランシュのシャトー・ヌフ・デュ・パプ 2006
トプノ・ピエールのオークセイ・デュレス白 2005

白鷹のしぼりたて生原酒

トロ・ボーのショレイ・レ・ボーヌ 2010

シャンドン・ド・ブリアイユのレ・ラヴィエール 2003
モーカイユのムーリス 2008
ヴァンサン・ジラルダンのプイィ・フュイッセ、ヴィエイユ・ヴィーニュ 2010。
これ、好きだったな。

2014/03/28

ベジョータ・ベジョータなど

今回はベジョータ・ベジョータでソーセージとチョリソを買ってみた。

右がベジョータ・ベジョータの、左が前回買ったピエール・オテイザの。

皮が分厚いのは同じ。
ベジョータ・ベジョータのほうが生っぽくて肉っぽい。
塩分も控えめ。

ラスパイユのイタリア食材屋台で買った黒豚サラミ。
束ねてぶら下がっている中から一番小さいのを選んだけど、持ち帰ってみるとでかいね。

やわらかくて肉の旨味と甘味が濃い。

このイタリア屋台のサラミはどれも塩辛くなくて美味しい。

ここでは他にプローヴォラ・アッフミカータを買った。
家でソテーして食べる。

友達がくれたポワラーヌのハート型クッキー。
素朴で、しっかりと甘いのが懐かしい。

どこかのワイン福袋セットに入っていたビネールのセレクション・ド・グラン・ノーブルと。
デザート代わりにはなるし、ブルーチーズにも合うのだけど、やはり甘いワインは家にある必要がない。

2014/03/27

キャトルオム

以前にキャトルオムというチーズ屋をオススメいただいた。
ボン・マルシェとグラン・エピスリーの先にある。
熟成師として賞をもらった人の店だと聞いて、気になっていた。

ずっと前にイタリアからパリに抜ける途中で立ち寄った南仏の店で、「今日食べる」と言うと、チーズ屋の人が店中のカマンベールを押して、最も適した頃合いのものを選んでくれた。
それは全く芯のない、まさに今食べるべき状態で、強い香りとともに、熟成の重要さと本物のチーズ屋さんのこだわりぶりが深く記憶に刻まれた。

キャトルオムには時間が合わず行けずにいたが、出発日の朝からやっているということで、チェックアウト前に立ち寄る。
8:30や8:45からオープンと書かれているブログがあったが、実際は9:00から。
着いたらまだシャッターが閉まっていて、うろうろして時間をつぶし、開店と同時に入店。
まだ掃除中だけど。

お店の人の意見を聞きながら、気になったものは一通り買ってみる。

陶器に入ったオリジナルのブルーチーズパテ的なもの。

ブルーチーズの香りが強力。
そのままでよりは、パンに塗って蜂蜜と合わせるのが合う気がする。

ある中で一番熟成が長いコンテ。

コンテの魅力を知ってから、とにかく熟成が長いものを買うようにしている。
新しい世界が見えるから。

サン・フェリシアン。

トロットロでクリーミー。
塩分控えめ。
こういうのは、フランスで買うから食べられるんだろう。
熟成の見極めの巧みさあってこそかもしれない。

シェーブルの、サント・モールだったかな。 

エポワス。

「日本まで持ち帰るなら、すぐに食べるほどの熟成状態でないものを入れるわね」と。
さすが、帰国後しばらくして食べたら、中央までトロリと完璧。


あれ?
もう一つ買ったはずだし、支払いもしているけど…。
受け取る時に電話が入って、中身を確認する余裕がなかった自分が悪い。

チーズは熟成に優れた店で買うべきだと、今さらながら。
サンジェルマンからも近いし、次も寄るだろう。
会計後、ちゃんと中身の確認もすること。

2014/03/25

バパパ 半蔵門

星野の後、終電まで時間があるのでもう少し飲みましょうということになる。
ご一緒した方のオススメの店に移動。
半蔵門のバパパ。

男性の店主が1人でやっているシックなワインバーなのだが、1つだけあるテーブル席には近所のご家族が寛いでいたりもして、温かな空間。

ワインをボトルで。
香りの華やかなものとお願いをする。

ミッシェル・グロのモレ・サン・ドニ、アン・ラ・リュー・ド・ヴェルジ 2002。

まさに、今欲しているスムースさ。

チーズの盛り合わせもいただきつつ。

観劇帰りに1人でいらっしゃったご婦人と話をしたり。
交流が生まれるのも、こだわりと一貫した趣味がありつつも柔らかな雰囲気の店だから。


半蔵門線の出口の斜め前。
夜の終電間際、電車に乗りやすい場所の店を選んでくださる心遣いに感動しながら帰る。
いつもありがとうございます。

2014/03/24

新橋 星野 春

今年初の新橋星野。
この日は3人で。

ますます人気で、次に席を確保できるのは半年以上先という状況。
誰と予約したのかもメモしておかないと忘れてしまう。

春ですね。

ご一緒したワイン師匠的な方が2本、持ち込んでくださっていた。

まずはシャンパンで乾杯。
ペルトワ・モリゼのカミーユ、グラン・クリュ 2005。

なんとコクのある。

他に、日本食でも中華料理でも、間違いなく美味しさを増長させてくれるオレムスのトカイ・フルミント・ドライ・マンドラス。

錦糸卵が輝く蒸し鮨。
海老がプリっと。

若竹の汁もの。

鹿児島産筍の歯ごたえが小気味よい。

若い木の芽の香りの透明感。
わかめは鳴門の。


柔らかく炊いたゴボウに穴子を巻いて焼いたもの。

ハリのある穴子とゴボウ、同じ密度で、どちらもしっとりとした土の香りがする。

タラの芽と兵庫のグジの天ぷら。

グジはどう料理しても美味しい魚だが、天ぷらも素晴らしい。
ジューシィさが保たれ、衣の中に籠った香りが口の中で弾ける。

愛媛のフグ。

様々な歯ごたえと、ぐっと舌を圧迫するような旨味。

添えられた新物のすだちは黒胡椒を思わせる香り。

ギリギリまで柔らかくしたという海老しんじょ。

海老の身を残してホロリとほどける。
しみる。
あ゛ーーーと思わず声が出る。

フグのアラの炙り。

フグというのは両生類的な弾力と風味があるね。
魚の範疇には収まりきらない。

これはたまらず日本酒を。

筍と飯蛸、ぜんまい。

筍はこのくらいのサイズのものが好きだと思う。

この酢味噌和えは何だったかな。

お馴染みのご飯。
何度食べてもぐっとくる美味しさで、お代わり必至。

目の前で練られたわらび餅。

寛ぎを与えてくれる物腰は変わらずに、強固な基礎の上に個性が構築されている。
訪れるたびに感じ入る。

ずいぶん先であっても、予約を入れる。