2014/02/25

落語後の笹吟

小田急線沿線で落語の後なら、そりゃあこの店でしょ。
代々木上原の笹吟。

禁酒番屋を聞いて、ますます日本酒が飲みたい。
手書きメニューのそそりっぷりに変わりなし。

お通しは、焼きネギの煮びたし。

花わさびの深山漬け。

鼻につーんと来るわさびと、発泡の日本酒。

マグロと浅月芽のぬた。

胡麻が入っているのかな?
そんな香りとねっとりとした口当たり。

いちごとホワイトアスパラの白和え。

季節の果物を使った白和えは、ここで必ず頼むもの。
毎回、予想以上のぴたりと決まった組み合わせに感嘆。

お刺身3種盛り合わせは平目の昆布締めを昆布と、シメサバ、かんぱち。

山菜各種の天ぷら。
菜の花、たらの芽、こしあぶら、ぜんまい、わらび、だったかな。

衣の薄さが好き。
苦味に春を思う。

さらに春。
若竹煮。

ハマグリの酒蒸しは汁まですする。

お酒は好みを伝えておススメをいただき、3杯半ずつ。
充実の1日。

笹吟の近所に住んでいる人がうらやましい。

2014/02/24

2次会はロッツォ

昼飲み後、まだ時間があるよねえ。
ということで、ロッツォ・シチリア。
びっくりするほど久しぶりだった。

まずはグラスで白を。
お任せするのが楽しい。

マラビーノのムスカテッダ 2012。

真鯛のクルードときんかん、アーモンド。

トリッパとジャガイモの煮込み。

余韻が長い滋味。
透明感があり、トマトの爽やかさがなくても重くない。
ここの煮込みは、毎回しみじみ旨いなと思う。

サルディーニャ、コンティニのコンポニドーリ。

ボッタルガと青トマトのスパゲッティ。

そうそう、ちょうどこういう醗酵味のあるオイルソースのパスタが食べたかったところ。
魚卵なのにワインに合うというのが不思議。
合わせてサルディーニャのワインを出してくれているからか?
青トマトの青い酸味も一役買っている気がする。

ボルゴ・サンダニエーレのアルビス・ブラン。

と、ここで友達2人から「近くにいるね」というコメントあり。
来るんでしょ?

来るんです。

たまたま近くで飲んでいたとか。
フットワークの軽さに乾杯。

この店は、そんな偶然がよくある。
ますます盛り上がり、席を移動して追加注文。

ペコリーノチーズのパン粉フリット。

野菜も補給。

ピアナデイチエリのカタラット。

芽キャベツのスカモルツァ(?)焼き。

この辺りで突然にボトルにしてみようかと思ったり。
で、ボトルったんでしたっけ?

ダイーノのスベール。

トマトのパスタが食べたくなっちゃったんだよね。

満足して電車に急ぐ。
結局、終電ギリギリ。

代えがたい店の1つ。

2014/02/23

持ち寄りで昼飲み

大雪の次の日、サイクローク・イサーンもどきと各種ソーセージたち、シリル・アロンソのBBQを持ってお邪魔したのが、

かわいこちゃんのいるお宅。

ベリー・ブラザーズ&ラッドのシャンパンと、ボチェッリのプロセッコで乾杯。

みなさん料理上手でらっしゃるから、持ち寄り品に心浮き立つ。

おんがねレシピのチャプチェや、

ナムル。

家主様がご手配くださったのが、銀座さとうの折詰。
手書きのお品書きにうっとり。

春ですなあ。
冷めてもカリっと美味しい揚げ物も、煮物も焼き物も、上品で素材の味を底上げするような味付け。

家主様は頻繁にさとうでランチをしていて、そのInstagramが毎回美味しそう。
この折詰を食べたら、ますますお店で食事をしたくなったけど、もうすぐ閉店してしまうとか。
間に合いたい。

サイクローク・イサーンもどき。
干し時間が長すぎて、中華ソーセージとのあいのこ的。

こういうのがあると、助かる。
クレソンとキウイのサラダ。

スヌ教室つながりの家会合は、他の持ち寄りを見て抜けているものを即席で作ってくれる人がいる。
調味料も共通なものが多いから、間違いない。

オレンジ色ワイン、アナトリーノ。
風味もオレンジ色のくだもの。

ジューシィなタイ風ジャークチキン。
コクのある酸味はタマリンド使用だからだそう。

タイランド製サイクローク・ウンセン。
春雨入りでやわらか。
ニンニクが効いているので、生姜の鮮烈さを加えつついただくのが美味しい。

空豆や山菜、たけのこ、木の芽。
ならば、

日本酒。
綿谷の特別純米。

イチゴのウイスキー&はちみつ漬けをミントで。

ブランデーがなくてウイスキーを使ったのだそう。
家にも誰も飲まないウィスキーがあるから、やってみよう。

コマイの一夜干し。

きめ細かで繊細な身に旨味が凝縮している。
小ぶりさがつまみやすくもあり、酒飲みのお持たせに最適だ。
だのに、これを持ってきてくれたのが酒を飲めない人という衝撃。

せとかのサラダを先ほどのイチゴに合わせたら、さらに美味。
フルーツのサラダは箸休め的に欠かせない。

ドライみかんをつまんだり、

チーズをいただいたりしているうちに暗くなり、家主様がお眠りになられたので撤収。

昼からだと、ゆったりとした気持ちで飲めるからいいよね。

家主さま、皆様、ありがとうございました。

2014/02/22

ビストロ エビス

カウンターだけ、感じの良いご夫婦の店、Bistro YEBISUにお誘いいただいた。

スパークリングワインで乾杯。

お通しのオリーブが温かい。
なんで今まで、オリーブだけで食べる時は冷たいままなもんだと思い込んでいたんだろう?

樽香が控えめで、香りはあり、それなりにしっかりもしていて…というリクエストでオススメを出していただく。

樽を使っておらず、いわゆるカリフォルニアのシャルドネではないというこちらにする。
リオコ、ノコ。

アンディーヴとグリュイエール、クルミのサラダ。
酢や塩の加減、アンディーヴとチーズの割合など、ちょっとした加減が好み。

白アスパラと半熟卵、上に田ゼリのほろ苦さ。

半熟卵が目玉焼きではなく、ごく緩いスクランブルドエッグ。
白アスパラに絡ませやすい。

自家製ロースハム。

自家製とはいえ、自分では頼まないであろうメニュー。
たびたびこの店に来る友達が「絶対!」と言うのでいただいた。

うむ、これは食べないといけないね。
しっとりとして脂の甘味があり、冷たくてもジュージィであるとさえ思う。
肉料理として満足。

せいこ蟹のリゾット。

ほぐされ、絡められた蟹の身や卵がシャリシャリと歯に心地よい。
アオサの香り。
日本人だからこそのリゾット。

赤はニュージーランドのピノ・ノワール。
ミルトン・ヴィンヤーズのクロ・デ・セント・アンヌ 2010。

うずらのロースト。

パリでうずらを食べてきて間もなかったから、やはり肉自体の水っぽさを感じてしまった。
気楽な店で食べる時、鳥類の肉自体の質が違うと思うことが多い。
日本でも食用のうずらは飼育されているし、流通が発達しているのに。
そもそもの需要が少ないからなのか、肉においてはフレイバーや個性の強さは求められていないのか。
確かに、友人知人でも肉なら牛、豚、鶏の肉しか食べられない、その3種でも内臓はダメという人はけっこういる。
うずらやブロイラーのウサギは鶏の延長線上のかなり近いところにいるように思うのだが、やはりダメだという。
全体で考えればそれが多数なのだろうから、スーパーでウサギがパック詰めで売られているような国と違いがあっても、しかるべきではある。


つけ合わせのタケノコに、春が来るという安堵。

クレソンのサラダ。

えぼ鯛とジャガイモのガレット。
カリっ、ほっこり、むっちりと、混ざり合う歯ごたえ。
えぼ鯛とジャガイモの異なる甘さ。


どれも練られているなと思う。
料理もワインもサービスも。
とはいえ気を緩められる雰囲気があり、寛いで食事をしているといった風情の客で満席。
カウンターの中の方たちに影響されるのだろう。
なんだかすごく晴れやかな気持ちになる店。

男性客も多い。