2013/12/21

チニャーレ

「行きたい店があるからご一緒しませんか」という素敵なお誘いをいただく。
その店とは、学芸大学のチニャーレ。

駅近くなれど、通り過ぎてしまうようなこじんまりとしたお店。

L字カウンターは雑多そうでいて実は計算されているに違いない。
そこに置かれたモノたちや花の飾り方、コックピットを思わせるキッチン、メニューが書かれた黒板の文字など、一体感があって目に心地よく、居心地も妙にいい。

かなり遅れてしまったので、追いかけるようにグラスで泡をいただく。

ご一緒の方々はすでにヒラメの昆布じめを召し上がったとのこと。
無念。大好きな昆布じめを食い逃した。

他の皆様はボトルの白に移行。

おススメで出していただいた5本から、一番右のを。
イタリア、ボルコ・デル・メルロのプリネ。
シャルドネだ。

お通し的に出される自家製パンは、生地から美味しい。

セイコ蟹とトマト、コリアンダーのサラダはライムをぎゅっと絞っていただく。

中南米を思わせる香りと、蟹卵のツブツブとした歯触り、身の甘さ。

生牡蠣はシェリービネガー(だったかな?)とエシャロットのソースで。
長崎県諫早産の小ぶりでつまった牡蠣。

ウニのクルード。
ウニとトマトとオリーブオイルとイタリアンパセリを和えた濃ゆいのを、こんもりとカリカリバゲットスライスにのせて。

白子のフリットには、プチトマトのフリットも。

外と中のコントラストが秀逸。
衣がサラっと細やかなのも好み。

そうです。
白ならシャルドネ、赤ならピノ・ノワールという王道好きなのです。

テヴネ・エ・フィスのマコン・ヴィラージュ。

岩塩の粒を纏ったフォカッチャが焼きあがった。
湯気が出ているところを頬張りたいが、落ち着いてからのほうが美味しいとのこと。
しばしの我慢。

丹波産イノシシ肉のパテ・ド・カンパーニュ。

やわらかな野性味としっかりとした肉感。
ジュレがまた旨い。

来た!

まだ湯気が出ている熱々をハフハフと。

では赤いきましょう。
ブシャール・ペール・エ・フィスのブルゴーニュ 2011。

鹿児島の青首鴨。

つけ合わせの分厚いポテトチップスにハマる。

黄金色のパスタは自家製のタヤリン。

天然の山エノキの文字を黒板で見たら、頼まずにはいられない。

まずは、イイダコソースで。
セロリがいいアクセント。

お口直し的に水牛のモッツァレラとビーツのサラダ。

白に戻りたくなって。
おススメいただいたコエノビウムが、さすが、このタイミングにぴったりだった。

山エノキの旨味爆発。

途中で追加したブイヤベースは、むっちりとした鱈。

本当はもっともっと味わっていたかったのだけど、遠方在住者ゆえ時間切れ。
いい頃合いのチーズをつまんで駅に走る。
残ったみんなが恨めしい。